「欲求に抗わず、動く」「家は買わない」…ホリエモンが教える「人生の価値を最大化する」お金の使い方

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解雇規制や転職のしづらさ、ローン契約の高いハードルなど、古くからのルールのせいで、人材も仕組みも企業間移動が妨げられている。流動性の悪い社会が沈滞化していくのは、当たり前だ。

堀江氏(撮影:松山勇樹)

橋本さんは、経済とは「ヒト、モノ、カネが動いて熱を発するという現象」と考え、流動性の推進を提言している。

ヒトが動かないと、物事は何も進まない。

能力が発揮できる場所を求めた人材が、あらゆる企業や組織を自由に横断し、ぶつかり合い、知恵を交換し合って、モノとカネを動かしていく。

机上の空論を言い連ねるのではなく、人材がぐるぐる回るような社会を目指すべきだと、橋本さんは述べている。

僕も大部分では、賛成だ。弁護士、タレント、府知事から市長、国政政党の代表と、異質な分野を横断して実績を挙げてきた人物の意見は、説得力が高いと思う。

情報を浴び続けろ

流動性のないものに、成長はありえない。これは人間そのものにも当てはまる。会社や家庭、コミュニティなど、同じ1つの場所に長年留まっていると、自ずと入ってくる情報は絞られ、人脈も狭まっていく。

情報のセーブは、視野を奪うのだ。

ほかにも才能を発揮できる職場が、魅力的なフィールドが、努力に見合う報酬を得られる仕事があるかもしれないというのに、「そんないいものがあるはずない」「動くのは面倒くさい」「どうせうまくいかない」と、自分から諦めてしまう。

そして成長できるはずのチャンスを失い、急速に歳を取って、会社や家族、社会の悪口ばかり言っている、貧乏な老人になり果てるのだ。

貧乏な老人に成り果てる人生が、悪いと言いたいわけではない。それが望みで、特に不満はなく、動き出すことで失敗するリスクを負わずにすんで良かったと、安堵していられるのなら別に結構だ。

ただ、もしも、だ。

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