失敗しない「加湿器選び」徹底ガイド:家電ライターが教える電気代・衛生面・用途別オススメ機種。意外と知らない"置いてはいけない場所"とは?

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逆に、何かを燃やさずに室温を温める暖房は部屋が乾燥するので、加湿器が必要。エアコンの暖房や電気ストーブ、セラミックヒーター、PTCヒーター、オイルヒーター、床暖房の類いです。これらは室温が高くなるほど部屋が乾燥します。

冬は屋外の湿度が20~30%しかなく、室内だと10%以下になる場合もあります。乾燥が進みますので、加湿器が必要なのです。

複合機と専用機、どちらがいい?

加湿器は専用機以外に、空気清浄機(フィルターで菌などを濾し取る)や空間除菌機(菌の活性を抑えるイオンなどを放出)と一体になった複合機がありますが、オススメは専用機です。

加湿器はお手入れをサボると内部がカビます。専用機なら春になったら片付けるので、タンクやフィルターのカビを発見しやすいですし、お手入れも簡単です。

一方、複合機は春以降も空気清浄機として使うので、お手入れを忘れがち。室温が上がれば加湿ユニットにカビが発生しやすくなり、しかも、加湿ユニットは空気清浄機の空気を吸い込むフィルターの後段にあるので、空気清浄機の風に乗ったカビやカビの胞子を、部屋中にまき散らすおそれがあるのです。

加湿器と空気清浄機の両方を置くスペースがない場合は複合機もアリですが、春になったら加湿ユニットのお手入れを忘れずに行いましょう。

専用機で人気なのは、ダイニチのハイブリッド加湿器。複合機ではシャープのプラズマクラスター搭載機が人気です。このほか、PURGATIO(プルガティオ)のmoyaは加湿器なのですが空間除菌器でもあり、ミストが小さく、自然の滝のようにイオンを発生させて菌を抑制しています。

ダイニチの加湿器(ハイブリッド式)。専用機の代表例(写真:メーカーウェブサイトより)
シャープのプラズマクラスター空気清浄・加湿器。空気清浄機と加湿器の複合機(写真:メーカーウェブサイトより)
PURGATIOのmoya Craft。加湿器と空間除菌器(カビやウイルス、臭いを抑制)の複合機(写真:メーカーウェブサイトより)
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