「自転車でも前科!?」「運転中のイヤホン使用は罰金」…知らなきゃ危ない"自転車赤切符"時代の衝撃

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警察庁の調査によると、自転車による交通事故の件数は年々減少傾向にあるものの、2024年も依然として年間約6万7000件。交通事故全体の約4分の1を占める規模であり、そのうち約82%に「法令違反」が関係しています。つまり、「違反が重大事故を生む」という事実が、統計上もはっきりしているのです。

2024年と2026年、二段階で始まる厳罰化

こうした背景を受けて、警察庁は自転車に対する取り締まりを段階的に強化しています。その節目が、2024年11月1日と2026年4月1日の2回。この2つのタイミングで、自転車の罰則制度が大きく変わります。

まず2024年11月からは、特に危険な行為に対して刑事罰が科されるようになりました。「赤切符」と呼ばれるもので、交付されると前科がつく可能性があります。対象となるのは主に次の2つの行為です。

ながら運転(スマホ操作など)

→ スマホを操作したり、画面を2秒以上見続けると違反。罰則は「6か月以下の拘禁刑または10万円以下の罰金」。さらに危険を生じさせた場合には「1年以下の拘禁刑または30万円以下の罰金」。

酒気帯び運転

→ アルコールを摂取した状態で自転車に乗る行為。罰則は「3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金」。

つまり、車の飲酒運転と同じように、「逮捕」「起訴」「前科」の可能性が出てくるのです。「自転車だから逮捕されない」とは、もう言えません。

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