100年以上の歴史がある重要文化財の建物なのに…東京駅内の「名門ホテル」に海外客がピンとこない事情
コロナ後に模索する新たなセールス手法
松永の仕事、インターナショナルセールスをシンプルに言えば、海外の旅行会社やエージェントに東京ステーションホテルをプレゼンテーションし、その価値を理解してもらうことだ。
「海外の旅行会社やエージェントは、私たちに直接、予約をするとは限らないんですね。日本に国内手配を担う取引先を持っているケースもある。ただ、実際にホテルを訪れるお客様に、大きな影響力を持っていることは間違いありません」
ホテルによっては、欧米担当、中東アフリカ担当、アジア担当など、エリアを分けて担当者がいるケースもある。だが、東京ステーションホテルでは、担当は松永1人だ。
「少しエリアを絞り込んだりすることで、最適化しています」
コロナの間に、それまで東京ステーションホテルが持っていたクライアントとのつながりが断たれてしまったケースもあるという。
「ホテルとして商談会には継続して出ていたけれど、関係性の維持については途切れてしまっている部分もありました。ですから、今はまったく新しくセールススキームから作っているみたいな感覚ですね。これから、どういう人に会うべきか、というのも、手探りで進めているのが、正直なところです」



















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