自動車メーカー絶好調でも、株価が反応しない理由

自動車メーカー各社の今2013年3月期業績は、絶好調の見込みだ。5月10日までに、日産自動車を除く7社が決算を発表したが、全社とも増収増益。前期まで連続赤字だったマツダですら、5期ぶりに最終黒字化する。しかも販売台数は全社が増加予想で、コスト削減に頼って利益を底上げしていた前期までとは、明らかに様子が異なる。本業でのプラス転換なのだ。

トヨタ自動車に至っては、営業利益が2.8倍の1兆円に達する見込み。この1兆円でさえ、「ボトムラインとして確保していきたい」(豊田章男社長)と、さらなる“伸びしろ”があることを匂わせる。

トヨタの販売台数は870万台見込みと、前期から135万台も増える。これはマツダや三菱自動車の1社分の年間販売に当たる数字。トヨタは配当予想を出していないが、前期が据え置きの50円だったことから、今期増配も濃厚だ。

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が、なのに、株価は反発に乏しかった。決算発表翌日の10日、トヨタ株は午前中こそ買い先行で一時80円高まで上昇したが、引けにかけて下げ、終値は25円高の3170円にとどまった。「1兆円」ではサプライズにもならない、ということか。同じく、今期は営業利益が2.7倍増見込みのホンダも、決算発表後の5月1日、97円安の終値2799円へと、逆に下げてしまっている。

世界の自動車市場全体は決して悪くない。調査機関のIHSオートモーティブによると、2012年は全世界で7876万台と、3年連続で増える見込みだ。13年には8000万台、17年には1億台に到達すると見られる。中国やインドなど新興国が牽引するのは間違いない。

ではなぜ、マーケットは素直に反応しないのか。

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