「一夜限り」が増加?激変する米国の恋愛事情 スマホアプリでお相手を見つける若者たち

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「デートアプリはとにかく簡単でついついやってしまう」という男子がいるかと思えば、「仕事や勉強が忙しく真剣につきあっている時間がないからフックアップの方がいい」なんていう女子も。もちろんすべてがそううまく行くわけはなく、気持ちを傷つけられたり、性的暴力に発展するケースもありますが、これは特にデートアプリでの出会いに限ったことではありません。

しかし文化的な問題として、「時間と労力をかけてお互いを知り、関係を深める恋愛プロセスやロマンスとはかけ離れている。場合によっては女性を蔑視する結果になる」などと、デートアプリとフックアップを強く批判する意見もメディアやネットを賑わせています。かと思えば、それに反論する声も多数あります。

日常的にフックアップするのは実は2割程度

最も多いのは、「ミレニアルズが全員フックアップしているかのように書き立てるのはおかしい」という論調です。

ロサンゼルスタイムスが複数の調査をまとめた記事では、大学生の9割は「大学キャンパスがフックアップの場になっている」と認めてはいますが、その実態はというと、つねにフックアップしている学生は2割程度。5割はごくたまに。そして残り3割はまったくフックアップなし。つねにフックアップする人で4年間の在学中の相手は7人。そうでないアベレージの学生は、2人。そして4人に1人はヴァージンのまま卒業する……というのが実情です。

また、大学生のうち女性95%、男性77%はフックアップより伝統的なデートの方がいいと思っているし、男女の7割はちゃんとしたお付き合いをしたいと望んでいます。この数字を見てほっとした人も多いかもしれませんね。

こうして見てみると、どうやらフックアップやカジュアルセックスが、デートアプリのおかげでやたら目立ってしまっているのは間違いないでしょう。

そしてもうひとつ大きな要因がどうやらミレニアルズの友達関係にあるようです。

3)恋人より友人?…その結果「友人が恋人???」ぼやける境界線

あるミレニアルズに、「デートに誘われても、友だちと予定があれば断る」と言われて驚いたことがあります。

似たようなことがタイム誌「ミレニアルズの多くが恋愛関係より友情を重視している」という記事に書かれていました。かつての米国人にはなかったこととコメントしつつ、その理由として今の時代の友情関係は非常にこまめなメンテナンスが必要なことを挙げています。大学生はひとりの友だちと1日50回ものテキストメッセージを送り合い、フェイスブックでは「いいね」をつけていなければならない……。

スマホのスワイプでセックスが軽いものになったとすれば、逆に友情はより重いものになっているようです。そしてフックアップで嫌な思いをした時に必要なのも、やはり友だち。逆に言えば、友だち関係が濃厚になった分、恋愛はお手軽にフックアップでいいや、ということもあるかもしれません。

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