コンサル出身者が辞めて何年経っても大切にしている"1年目の教え" ロジックツリーの超基本

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ロジックツリーのイメージ
ロジックツリーの考え方は、一度覚えてしまえば一生役に立つスキルになります(写真:marchmeena/PIXTA)
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業界や職種を問わず、さまざまな場所で活躍している外資系のコンサルティング会社出身者たち。各界で活躍する元コンサルタントの方に取材をし、新人時代に学んだことの中で15年経っても記憶に残っていること、役立っていること、つまり、職種・業界が変わっても通用し、また、リーダーや経営者の立場になっても役立っていることを挙げてもらいました。いったいどのようなスキルが役立っているのでしょうか。外資系コンサル出身の大石哲之さんの新著『図解 コンサル一年目が学ぶこと(特装版)』を一部抜粋し再構成のうえお届けします。
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ロジックツリーの基本

コンサルティング会社に入って学べるものの筆頭と言えば、ロジックツリー、構造化、問題解決手法といった、一連のロジカルシンキングや問題解決の手順です。

わたしがロジックツリーの考え方にはじめて触れたのは、学生時代でした。大前研一さんの『企業参謀』(講談社)という本で知ったこの考え方に惹かれ、関連する本を読み漁りました。特に、現在でも古典として読み継がれている『新版 問題解決プロフェッショナル「思考と技術」』(齋藤嘉則 ダイヤモンド社)はロジックツリーと問題解決のバイブルで、わたしは繰り返しこの本を読んでは練習をしました。

ロジックツリーの基本は、コンサルティング会社に入らなくても学べます。というのも、コンサルティング会社で最初に受けた研修も、先ほどの『新版 問題解決プロフェッショナル「思考と技術」』と同じ内容だったからです。

結局のところ、コンサルタントの問題解決に、何かすごい裏ワザテクニックはありません。とても基礎的な方法論を応用しているにすぎないということです。

ロジックツリーで問題を解決するためには、次の4つを行います。コンサルティングの過程では、これらを精緻に行っています。

①論点を整理・分解する
②各論点について数値分析をする
③項目の重みづけをする
④アクションに落とし込む

大きくて複雑な問題でも、ロジックツリーを使って小さな問題に分解することで、それぞれの論点について議論・分析ができ、全体の答えを出すことができます。

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