国内で客数2桁増が続くサイゼリヤ、好調の理由は競合に乏しい「圧倒的な割安感」、 一方で利益柱だった中国では勢いにブレーキも・・・

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25年8月期の国内の客単価は844円。ミラノ風ドリア300円、ハンバーグステーキ400円、ほうれん草のソテー200円(いずれも税込み)など、複数品を頼んでも容易に1000円を超えない価格帯が性別や年代を問わず支持されている。

苦戦の中国では出店緩めず

一方、苦戦気味なのがここ数年の業績を牽引してきた海外事業だ。

とくに海外事業の中核である中国本土が厳しく、上海、広州、北京各エリアでの既存店売上高は足元では前年同月比10~20%減で推移している。

中国では景気低迷が続き、競争力が弱いショッピングセンター(SC)の集客力の低下が顕著になっているという。中国でサイゼリヤはSCへの出店が中心のため、その影響をもろに受けている。

ただ、出店のアクセルを緩めるつもりはなく、海外全体で123店舗を出店した25年8月期に続き、26年8月期もほぼ同じ121店舗と、過去にない水準での出店が続く。

今年7月には内陸部の武漢に現地子会社を設立したほか、ソースやパスタ、ピザなどを製造する新工場を約40億円投じて広州に建設中で、現地での事業体制の整備を進めている。当面は費用先行の状況が続くとみられるが、海外での本格的な成長フェーズに向けて着実に種は蒔いている。

サイゼリヤが仕掛けるメニュー戦略や国内事業の利益率改善、海外での課題などについて触れた詳報版は東洋経済オンライン有料版記事「〈インフレ時代の勝ち組〉国内で客数2桁増が続くサイゼリヤ、好調の理由は「圧倒的な割安感」、 一方で利益柱だった中国では勢いに陰りも・・・」でご覧いただけます。
岸本 桂司 東洋経済 記者

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きしもと けいじ / Keiji Kishimoto

全国紙勤務を経て、2018年1月に東洋経済新報社入社。自動車や百貨店、アパレルなどの業界担当記者を経て、2023年4月から編集局証券部。「会社四季報 業界地図」編集部、外食業界担当などを兼務。趣味はサッカー観戦、フットサル、読書、映画鑑賞。

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