就職人気ランキングに「うんざり」 人事担当者71名が明かす、人気の"賞味期限"が短い理由
「やはり、製造業のランクダウンが気になります。特にBtoB型の製造業は、ほとんど上位に来ておらず、厳しいですね。SNSの時代で、学生にアピールしにくいBtoB型の製造業は、学生にとってますます縁遠い存在になっているようで、強い危機感を覚えます」(工作機械)
「住友電気工業(理系170位→48位)やアステラス製薬(理系191位→50位)など下剋上のような大きな変化があって、興味深いです。2019年に吉野彰氏がノーベル賞を受賞して近年上位にあった旭化成(理系18位→75位)が下落するなど、流行り廃りの変化が激しいですね。ランキングの変動が急激で、大きくなっているように思います」(素材)
「理系学生のトップ20に総合商社が4社(伊藤忠商事2位・三菱商事6位・三井物産12位・住友商事16位)も入っているのには、衝撃を受けました。高給に魅力を感じているのでしょうが、バブル期に銀行・証券が理系学生に大人気だったことを思い起こすと、いまはバブル経済になっているのかなと感じます」(電機)
これらの意見の中で筆者が最も気になったのが、ランキングの変動の激しさです。学生が世の中の動きに敏感なのは、昔も今も同じでしょう。しかし、企業の経営状態が激しく変化し、その情報がSNSで一気に拡散する今日、人気の“賞味期限”はどんどん短くなっているようです。
就活生の企業の選び方はどう変化?
就活生の特徴や最近の変化についても、さまざまな意見が寄せられました。少数ながら、学生の安易な姿勢を厳しく指摘する人事担当者がいました。
「世界のトヨタ自動車(理系18位)よりも経営難のパナソニック グループ(理系11位)のほうが上位に来ているのには、ちょっと腰を抜かしました。就職って人生の重大な岐路になるものなのに、真面目に考えているんでしょうかね」(IT)
「新聞社やテレビ局などマスメディアが人気って、どういう心理でしょうか。これでも昔と比べてランクダウンしているんですかね。目につきやすい企業を選ぶという学生の姿勢は相変わらずで、残念です」(金融)





        
        
        
      
        
      
          
          
          
          
        
        
        
        
        












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