45歳で親になって開けた世界、「座って食べなさい」と言えない親心に悩みつつも「昔なら参加しなかった」地元活動に見出した人生の完成形

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45歳で第1子となる女の子を授かった(写真:山本さん提供)
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23人に1人――。
妻との間に第1子が生まれた男性のうち、45歳以上の男性の割合だ。まだまだ多数派ではないが、20年前の「67人に1人」に比べ、格段に増えている。(厚生労働省「人口動態統計」2003年、2023年報を基に筆者集計)。
アラフィフからの子育て、と聞くと「経済面、体力面ともに大変そう」とネガティブに捉える人も少なくない。しかし、当の本人たちはどのように感じているのか。
本連載では、45歳以上でパパになった男性に、リアルな子育てライフを聞く。
第10回は、現在8歳の娘さんを育てる山本さん(仮名・53歳)にお話を聞いた。
(本記事は後編です。前編:『「子どもを持つ気ない」と離婚した男性が45歳でパパに…4度の流産と急病を乗り越えた鍼灸師が、元バンドマンから転身して手にした奇跡』)

地元への意識が変わった

4度の流産を経たのち、45歳で第1子となる女の子を授かった山本さん(仮名・53歳)。娘は今、小学2年生。壮絶な過去を乗り越えた先にある、何気ない日常の一つひとつに幸せを感じているという。

「最近は娘と会話が成立するようになってきて、子育てがますます楽しいですね。日々の成長が本当に早くて、靴や服のサイズもどんどん変わっていく。ついこの間まで喋れなかった子が、今日の出来事を話してくれたり、自分の言葉で説明してくれたり。そういう何もかもに驚いたり、楽しんだりしている毎日です」

親になってからは、「地元」との関わりを意識する機会も一気に増えた。

本連載では、取材にご協力いただける方を募集しています(首都圏にお住まいの場合は対面またはオンライン、首都圏以外の方はオンラインでの取材となります。また仮名での掲載、顔写真撮影なしでも可能で、プライバシーには配慮いたします)。ご協力いただける方はこちらのフォームからご応募ください。
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