「補欠の枠が1個空いたとのことでした。当時の秋田大学医学部は2~3年に1人しか補欠合格が出なかったようです。すぐに秋田大学に行くことを決めました! 河合塾のお金は後日に返金されたのでご安心ください」
こうして馬渕さんは、1浪で秋田大学医学部に進学することが決まりました。
浪人しなかったら医学部に入れなかった
浪人生活を終えて秋田大学医学部に進学した馬渕さん。浪人してよかったことをお聞きすると「毎日楽しかった」、頑張れた理由は「夏休みに遊びすぎたため、焦ったから」と語ってくれました。
「私は浪人しなかったら医学部に入れなかったと思います。『浪人してよかった』と思えるのは結果論だと思います。でも本当に楽しかったんですよ。河合塾様々ですね。浪人中は友達と遊んでいましたし、いい思い出しかありません。あまりに夏休みに遊びすぎたから、冷たい風が吹いてきた時期に『やばい、2浪する!』と思って3カ月だけ心を入れ替えました。
この時、役に立ったのが2浪生の友人の、前年の浪人仲間だった慶應生がたくさんくれた参考書でした。もらった薄い参考書を毎日1冊ずつ完璧にしていきました。この時期は1日10時間以上は勉強したと思います」
秋田大学の医学部を留年することなく卒業した馬渕さんは、国家試験も一発合格。現在は内科医もしつつ、労働衛生コンサルタントの資格を取得したり、『戦国診察室2』など書籍の執筆もしたりされています。
浪人して変わったことは「ない」と語る馬渕さんですが、当時の楽しい思い出を胸に、日々を過ごしているようです。
「模試の時に雑談した後ろの席の人と仲良くなって、いろんな高校の友達と群れるようになったんですよ。親には申し訳ないですが、ゲームセンター、ボウリングにカラオケとかなり楽しんでいました。浪人生活が終わるときに卒業文集みたいなものをみんなで作るくらい仲良しでしたよ。
あ、二次試験後に皆で各地の土産を持ち寄った交換会もやりました。東大文1に受かった子のお母さんが、喜びのあまり河合塾卒業祝い(笑)に焼肉パーティーをしてくれたのですが、追加合格したタイミングで私ともう一人の追加合格仲間のために再度焼肉パーティーをしてくれました。どんだけ浪人生活を楽しんでいたのという感じですね。浪人時代のことを思い出すと、今でも幸せな気分になれます」
精神的につらく、トラウマになると思われがちな浪人の日々。その期間を全力で楽しみながら成績を上げた彼女からは、一度きりの人生を楽しく生きる心得を教えてもらうことができました。
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