「かつては毎年数人の死者が…」「被害は減ったが生息域は拡大?」茂みに潜む、実はコブラより攻撃力の高い《沖縄の毒ヘビ》驚きの"実態"

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このように、ハブは恐れられ駆除されてきた動物でありながら、人間と近い場所で生活してきたがゆえに身近な存在でもある。アダンという植物の葉を編んで作った伝統玩具「指ハブ」は、細長い筒状で、指を入れて逆側から引っ張ると、指ハブが締まって巻き付いて離れないというおもちゃだ。

指ハブ
結構強力に噛みついてくる「指ハブ」(筆者撮影)

また、沖縄の新聞記者は、権力の不正には噛みついて離さないぞという気概を込めて「紙ハブ精神」との理念を掲げている。ハブは毒ヘビでありながら、時には正義感を込めた存在にもなるのだ。

後編記事では、ハブが人間社会でどのように活用されているのかを述べていく。駆除された後にハブ酒になったり、革製品として生まれ変わったり。実は、生産が間に合わないほど“ハブ不足”でもある。

万が一ハブに咬まれた場合の対処法

1 まず、慌てずに、ハブかどうかを確かめます。
ヘビの種類が分からなくても、ハブなら牙のあとが普通2本(1本あるいは3、4本の時も)あり、数分で腫れてきてすごく痛みます。
2 大声で助けを呼び、すぐに医療機関へ受診しましょう。
走ると毒の回りが早くなるので、車で病院に運んでもらうか、ゆっくり歩いて行くようにしましょう。
3 病院まで時間がかかる場合は、包帯やネクタイなど、帯状の幅の広い布で、指が1本通る程度にゆるく縛ります。
血の流れを減らす程度にゆるく縛り、15分に1回はゆるめましょう。決して細いヒモなどで強く縛ってはいけません。恐怖心から強く縛ると血流が止まり、逆効果になることもあります。
(沖縄県ホームページより引用)
長濱 良起 フリーランス記者

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ながはま よしき / Yoshiki Nagahama

フリーランス記者。得意ジャンルは音楽・経済。沖縄県出身・在住。
元琉球新報記者。フリー転向後も新聞や雑誌、書籍、ウェブ媒体などでの記事執筆を続け、これまでの取材執筆本数は約2000本。海外メディアの日本国内取材コーディネーターとしても活動。旅と音楽が好きで、訪問国数40ヵ国超。1986年生まれ。

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