「かつては毎年数人の死者が…」「被害は減ったが生息域は拡大?」茂みに潜む、実はコブラより攻撃力の高い《沖縄の毒ヘビ》驚きの"実態"

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

それぞれ大きさや模様などに特徴がある。ハブ(ホンハブ)は、大きいものは体長2mもあり、黄色か白の地に黒い網目模様がある。

ハブ(ホンハブ)
ハブ(ホンハブ)はネズミなどを食べるため人家近くにも多いと言われているが、実際に住宅街で見かけるケースは冒頭で伝えたようにまれだ(筆者撮影)

ヒメハブは80cmほどで、灰色か茶色に黒い斑紋。サキシマハブは120cmほどで茶の地に黒いギザギザ模様。タイワンハブはサキシマハブに模様は似ているが、少し大きい130cmほど。

ヒメハブ
ヒメハブは灰色か茶色に黒い斑紋が特徴で、マムシに近い見た目をしている。主にカエルを食べる(筆者撮影)
ハブ博物公園
ハブ博物公園(筆者撮影)

コブラより強い?“運動神経”抜群なハブの実力

「攻撃力」の観点で、毒ヘビの代表格であるコブラとハブを比べてみる。コブラはその威圧的なフォルムや高い毒性、世界的にも有名であることから、ハブよりもコブラの方が怖いとのイメージがある。しかし実は「攻撃力」はハブの方が上だという。

ハブ博物公園の展示によると、コブラは前方にしか攻撃ができないものの、ハブは360度どの方向にも対応できる。攻撃半径はコブラが全長の3分の1に対し、ハブは3分の2と、“運動神経”は抜群だ。ハブは攻撃する際には体の上半身をS字型に縮めて構え、その縮めた部分を素早く伸ばして咬みつく。もしも見かけたら、最低でも1.5メートルは距離を取ること。できれば、もっと離れたほうが良いだろう。

次ページ事故は減ったが…ハブの生息域は拡大している
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事