東京に来て3年目が終わる春頃に「目標は高いほうがいい」と早稲田大学を目指すことを決め、高校を出て4年目の年に地元に帰って受験勉強をする決断をした西岡さん。
受験勉強を始める動機について聞いてみると、「大学で勉強がしたかった」「今考えると、勉強ができなくて、毎学期先生に親が呼び出されていたこともあって、見返してやりたいという想いもあったと思う」と語ります。
「I/my/me/mine」から学び直し
しかし、どの教科もほぼ初学だった西岡さんにとって、大学受験の勉強はわからないことだらけでした。
「試験勉強すらまともにしたことがなかったので、勉強が全然わかりませんでした。特に英語は何もわからなくて、父親と一緒に本屋に行って、I my me mineから学ぶ参考書を手に取ったら、『こんなところから勉強するのか?』と言われました」
この年は基礎を詰め込むことに力を入れた西岡さんは受験せず、5浪目を迎える次の年の4月から、代ゼミサテライン予備校に入学して本格的な受験勉強を始めます。
当時、勉強していた科目は英語・国語・世界史。「現代文は年の功でできた」と語りますが、古文、漢文、世界史はなかなか成績が伸びませんでした。その中でも世界史は夏過ぎまでやっていたものの、受験で通用する水準には間に合わないと感じたため、英語・国語・小論文で受験ができる大学に焦点を当てようと決め、受験校を早稲田大学の第二文学部に絞りました。
「夏過ぎに世界史を諦めて、英語と古文の勉強をひたすらしていました。この年から模試を受け始めたのですが最後までほぼ E判定でした。一回だけDが出たかどうかで、最後の模試がすごく悪くてEで落ち込んだのは覚えています」
代々木ゼミナールの模試の偏差値では、早稲田大学の第一文学部の合格ラインが偏差値64くらい、第二文学部が60くらいだったようです。しかし、西岡さんは英語が偏差値50になかなか到達せず、「英語と国語2科目で偏差値55にも到達できなかった」と語ります。
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