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「カフェ難民も取り込む?」日販が手がける"入場料あり"巨大書店《文喫》の秘策

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  • 高井 尚之 経済ジャーナリスト、経営コンサルタント
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「ミーティングルーム」も5室備えており、部屋の広さにより60分1650~3850円となっている(フリードリンクも利用できる)。取材後に横を通ると、すりガラスの向こうに複数の人影が見え、活発に利用されていた。

ミーティングルームはこんな感じ(筆者撮影)

「東京だけでなく、福岡や名古屋など各地に店舗展開する中で見えてきたことも、この店に盛り込みました。現在、都心では『カフェ難民』という言葉が生まれるほど、出かけた先の“居場所”、友人や知人と会う“交流拠点”、仕事の“ノマド作業”にも困っています。そうしたニーズにも応えていきたいと思います。

また、既存店も本を起点にした訴求だけでなく、最新の音声MR技術を生かしたイベント開催、地元企業やクリエイターとのコラボなども行い、存在が認知されてきました」

認知度の高まりを示す指標の1つが、「一見客:常連客」の比率。既存店の入場料収入の半数は月額定期券や回数券利用のリピーターだという。

ブックディレクターが選書、見せ方も工夫

平日の午後、取材に先駆けて一利用者として店内を回ってみた。空間設計テーマは「心が躍る、自由で、楽しい本屋」だという。

「店内にはフロア全体に張り巡らされた、ぐねぐね小道をはじめ、段差のついたステージのようなエリアや、路地をつくるように本棚が並ぶエリア、子どもがくぐり抜けられる大きさの通り穴がある本棚など、アソビの要素も随所に散りばめました」

写真中央の右は「窓」となっていた(筆者撮影)

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【児童書も豊富に揃える】

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