「愛娘に続き、母親も亡くして…」「お前、そろそろ本気出して気入れろ」沖縄No.1芸人の地位を捨て、東京に進出した俳優ベンビーの知られざる挑戦

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ウェイクサーフィンする様子
2024年6月、まだまだ遊び呆けていた頃に調子に乗って湘南でウェイクサーフィン(写真:ベンビー提供)

「年齢なんて気にするな」「自分を信じろ」

「夢を見ないと夢を掴むことはできない」と誰かが言えば、ベンビーは「夢を見させるのも役者の仕事ですから」と堂々語りかける。

以下は、ベンビーが体現して学んだことだ。

●年齢なんて気にするだけ損。動いたもんが勝ち
●目指す場所さえあれば、多少遠回りしても違う景色が見られて乙だよ
●めっちゃ悩んで落ち込んだって、いつかは起き上がるから
●自分を信じろ、じゃないと人生がつまらないものになる
●自分を信じている人が必ずいることを忘れちゃダメ

「数年後、ニューヨークマンハッタンの高層マンションのペントハウスで『今思えば、夢を追いかけていたあの頃が一番楽しかったなぁ』って思いながらワインを飲む、そんな自分がいます」

そう告げると、ベンビーは丁寧にお礼を述べ、家路に戻って行った。

意気揚々に出て行ったベンビーの後ろ姿を眺めていると、なんだか「世界のベンビー」として活躍しているさまが見えた気がした。

ベンビー
「世界のベンビー」になる前の俳優ベンビーの日常の顔(筆者撮影)
【この記事の前半】
「最愛の娘が突然亡くなって…」「たくさんの景色を見せてあげたい」50歳で地位も名誉も捨てた俳優ベンビーの"強すぎる決意"
松永 多佳倫 ノンフィクション作家

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まつなが たかりん / Takarin Matsunaga

1968年11月29日、岐阜県大垣市生まれ。琉球大学卒業。琉球大学大学院人文社会科学研究科中退。出版社を経て2009年8月よりフリーランスとなり沖縄移住。ノンフィクション作家として沖縄の社会学を研究中。主な著書として、『確執と信念 スジを通した男たち』(扶桑社)、『偏差値70からの甲子園-僕たちは野球も学業も頂点を目指す-』(集英社文庫)、『マウンドに散った天才投手』(講談社+α新書)、『善と悪 江夏豊のラストメッセージ』(KADOKAWA)、『永遠の一球-甲子園優勝投手のその後-』(河出書房新社)、『92歳、広岡達朗の正体』(扶桑社)など。

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