「便をスキャンして健康習慣」TOTOの最新トイレに熱視線!約1000のデータ集め「会議室に便の写真を1枚1枚貼り付けて…」苦節4年、衝撃の開発秘話

TOTO株式会社は2025年8月1日に『便スキャン』付きトイレ『ネオレストLS-W/AS-W』を発売した。
便の形や量、色を自動計測し、利用者は自身の便の状態や傾向をスマートフォンアプリで確認できる。さらに、便データに基づいた生活のアドバイスまで表示される。
「27年度には年間販売7300台を目指しています」(同社)
便と健康を結び付けたキャッチーなこのトイレ、その開発の裏側を探った。

健康意識は高まっていても、便を記録する人は少ない
「近年人々の健康意識は目に見えて高まっています。ですが、TOTOが5000人を対象に行った独自調査によると、“排便後に便状態を確認する人”の割合が76%であるのに対し、“便の状態を毎回記録している人”の割合はわずか6%しかいなかったんです」

販売統括本部の西鶴文江氏(商品営業推進部 レスト住宅商品営業グループ 企画主査、以下発言は同氏)はこう話す。
便が健康状態を表す一つの指標となり得ることは、周知の事実といえよう。排便後に何となく便チェックをした経験のある人は、先ほどの数字が指し示す通り少なくないはずだ。一方で、自身の便状態を都度記録する…? 個人差はあると思うが、これについてはやや非日常的な行為に感じられてしまう。
しかしTOTOは、ここに目をつけた。
「自身の便状態を記録することは、継続的な健康管理に直結します。本商品は“健康に寄り添う”という新たな価値を提案する目的で誕生しました。トイレに行くだけで、無理なく日々の健康習慣につなげることができる。それを実現させたのが、本商品です」
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