もはや「本来の目的」はわからない…【会議のための会議のための会議】という"謎現象"はなぜ起こる

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もちろん、活発な議論が交わされ、内容が充実していて、必要なことが決定する会議ならば、やる価値はあるし、あなたの参加意欲も変わってくるでしょう。

しかし、悲しいかな、私がこれまでに相談に乗ってきた企業での会議の実態を見ると、一般社員が、「イスに座ること」、つまり、「参加すること」だけが目的になってしまっている会議が毎週、場合によっては毎日開かれている。まさしくムダな時間そのものです。

そんな「開催することが目的化しているミーティング」の中身は、メールで共有すれば済むような連絡事項だけで、あとはどうでもいい雑談になっていることもあるのではないでしょうか。

しかし、なぜ、そのような会議はなくならないで残り続けるのでしょうか。今までの慣習を踏襲しているだけなのでしょうか。しかし、会議の決定権を持つ役職の人ならやめることも可能なはず。長年、誰もやめようとしないのには隠れた理由があるのかもしれません。

「上司の虚栄心」を満たすためのムダな会議

実は、こうした会議は上司にとって、自己満足に浸る絶好の機会です。上司がメンバーの顔を見て、ハッパをかけることでマウンティングし、自分の権力を誇示する場になっているケースが多く見受けられます。

あえて、名前をつけるなら「マウンティング会議」です。上司の虚栄心を満たすためだけの会議であれば、ムダでしかありません。極論で言えば、ムダな会議はなくしてしまうのが一番です。

しかし、それはあなたが部門長でもないかぎり、現実的には難しい話。なくせないなら、せめて、「意味のない会議」を「意味のある会議」に変えていきたいところですよね。

実は、会議は、準備が9割です! 会議を意味のあるものにするのであれば、次の3つについては事前に決定され、参加者に告知されていなければなりません。

●会議の時間
●会議の参加者と役割
●会議のアジェンダ
次ページ曲者は3つ目の「アジェンダ」
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