慎重に検討したはずなのに…それでも「住宅ローン」で失敗してしまう人にありがちな"3つの誤解"
住宅ローンにありがちな「誤解」について解説します(写真:HM/PIXTA)
人生におけるもっとも大きな買い物といえるのが住宅の購入ですが、その際に組む住宅ローンで返済がうまくいかない人には、共通した「誤解」があると、マーケティング&ブランディングディレクターの橋本之克氏は指摘します。
超高額な取り引きであるがゆえに見落としやすい住宅ローンのリスクとはどんなものなのでしょうか。橋本氏の著書『100円のコーヒーが1000円で売れる理由、説明できますか?』から一部を抜粋・編集する形で解説します。
「返済額」より「借入額」を見て判断するリスク
ここからは、行動経済学の知見を活用して、住宅ローンに関わるリスクを見ていきます。まず「借りている金額を甘く見てしまう」リスクです。
まずは「アンカリング効果」について見ていきましょう。アンカリング効果とは、最初に提示された数字などが基準となって、無意識にその後の判断に影響を与える効果のことです。
たとえば、スーパーなどで、もとの値段が消されて値引き後の額が書かれているのは、アンカリング効果による安さの演出です。
欲しい家を見つけて、住宅ローンを検討する場合、最初に意識する数字は「借入額」でしょう。家の価格や諸経費などから、まず借りる金額を算出します。
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