慎重に検討したはずなのに…それでも「住宅ローン」で失敗してしまう人にありがちな"3つの誤解"

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家を買った経験がないと、住宅販売会社などがすすめる提携金融機関の中から選びがちです。

たしかに、その場合は、手間が少なくて済みます。しかし、ほかの金融機関より金利が高いかもしれません。わずかな金利の違いでも、返済額に大きく影響します。

また金融機関によっては、借り入れ時に加入する団体信用生命保険(住宅ローン契約者に万が一のことがあった際にローン残高がゼロになる保険)の補償内容が、ほかよりもすぐれている場合もあります。金融機関選びの参考にするといいでしょう。

住宅ローンは超高額の取引ですから、漫然と借り入れや返済をおこなうのでなく、主体的に取り組むことが重要です。

「計画錯誤」が理想と現実のギャップを生む

もう1つ、住宅ローンに関わるリスクとして、「長期の計画に失敗する」ことがあります。頭金を貯める、繰り上げ返済をするなど、さまざまな計画を立てる際に「計画錯誤」の影響を受ける可能性があるのです。

これは計画を立てるにあたって、目標を達成するまでに必要な時間、労力、お金などを、実際よりも少なく見積もりすぎる心理的バイアスです。

人は誰でも、無意識のうちに、計画を甘く立ててしまうものなのです。これは、計画性がない人や努力が足りない人だけではなく、誰にでも起こり得ることです。

対処方法は、いくつかあります。その1つは「目標に至るまでの手順や要素を、細かく分解し、個々に必要な時間や行動などを見積もる」ことです。

プロセスを分割(アンパックと呼びます)し、その結果を総合して、全体を見積もるのです。

たとえば、ざっくりと5年で頭金を貯めるといった感じでひとまとめにするのではなく、1年ごとあるいは1カ月ごとに貯める金額、毎月の減らすべき出費など、要素を細かく具体化するのです。このプロセスを入れることで、計画の精度は高まります。

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