慎重に検討したはずなのに…それでも「住宅ローン」で失敗してしまう人にありがちな"3つの誤解"
ほかの対処方法として、ありきたりではありますが、あらかじめ余裕のある計画を立てることなども、効果があります。
行動経済学の知識を活用して「リスク軽減」を
金融商品全般にもいえることですが、住宅ローンの大きな特徴は「形がない」商品だということです。ゆえに、車のように乗り心地をたしかめたり、ビールのようにのど越しを味わったりすることができません。
もう1つの大きな特徴は、「数字の組合せ」でできていることです。
住宅ローンの要素を大まかにいえば、金利、借入可能額、返済期間、諸費用などでしょう。これらの組合せで「どんな住宅ローンか」が決まります。さまざまな金融機関が住宅ローンを提供していますが、付帯サービスなどに若干の違いはあっても、基本的な要素はどれも同じです。
こういった特徴がある住宅ローンは感覚的に理解しにくく、「自分にとっていい商品を見つけにくいものだ」と認識しておくことが必要です。
また、住宅ローンを一度借りたら、利息を含めた返済額は膨大な金額になります。返済が滞るリスクがあり、人生における自由が奪われる可能性もある危険な商品です。
しかしながら、現金を持たずに家を買うためには必要不可欠です。返済の強制力が、逆に高額の支払いを可能にする側面もあります。特徴をあげていくほど、住宅ローンが特殊な商品であることがおわかりでしょう。効果は高いが副作用の危険もある、いわば劇薬のようなものと考えていいかもしれません。
この商品の「いい買い方」は、可能な限りリスクを減らすことです。借入額を正しく認識し、負担軽減の機会を逃さず、長期計画を誤らないことが必要なのです。
その際は、行動経済学における心理的バイアスの知識を活用して、自分自身の行動をチェックしてください。ローンを借りる際は、ぜひ漫然とではなく主体的に選び、関わりましょう。約30年後、無事に完済して、返済から解放される快さを味わってください。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら