「ネットの口コミ」を安易に鵜呑みにしている人が、気づかないうちにハマっている"3つのトラップ"
たとえば商品やサービスを評価する人が、有名で好感度が高いタレントだったとします。すると、出演しているテレビ番組などを通じて、タレント本人が強く印象づけられているために、発言にも信憑性があると判断されます。
そのタレントのクチコミで、よく評価されている商品があれば、それを鵜呑みにしてしまう可能性があるわけです。
「勝ち馬に乗りたい」心理には気をつけて
ウィンザー効果やハロー効果は「クチコミ発信者が誰であるか」によって、判断を誤るという心理的バイアスでした。これらと別に「クチコミのボリューム」によって、偏った判断をしてしまうケースがあります。
米国の経済学者であるハーヴェイ・ライベンシュタインが提唱した「バンドワゴン効果」です。これは多くの人が同じ選択をしていることにより、その選択肢が、さらに多くの人から選ばれやすくなる現象です。
「時流に乗りたい」「多勢に加わりたい」「勝ち馬に乗りたい」といった心理によって起こります。
ちなみに「バンドワゴン」とは、パレードの先頭を行く楽隊車のことです。その後ろに行列がぞろぞろとついていく様子を、多数派についていく大勢の人々の姿にたとえて、この効果が名づけられました。
この事例として、選挙活動で事前に有力、優勢とされた候補者に票が集まる状況があります。また、投資で皆が買っている銘柄を買いたくなる心理や、行列ができている飲食店に並びたくなる心理も、バンドワゴン効果の影響によるものです。
モノの売り買いにおいてこの影響を受けると、4つ星、5つ星が数多くついている商品やサービスを、無条件に買ってしまう可能性があります。
多くの人々の評価に流されてしまうと、本当に自分にとっていい商品かどうかの判断が甘くなりかねないため、要注意です。
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