「ネットの口コミ」を安易に鵜呑みにしている人が、気づかないうちにハマっている"3つのトラップ"

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それが、ネット・クチコミが普及し、広く利用されるようになると状況は一変します。購入や使用にもとづく感想や評価などを表すレビューや星の数など、多様なネット・クチコミの手段が生まれ、多くの人が利用するようになりました。

ネット通販サイト、価格比較サイト、ポータルサイトなど、たくさんのサイトで多くのコメントが交わされています。飲食店、ホテルや旅館、美容院などの施設の紹介サイトでも、評価がおこなわれています。

また、コスメ、住宅、映画、音楽など、さまざまな商品が評価され、さらには学校、病院、弁護士などの士業などを評価するサイトもあります。

このほかにも、SNSやブログなど、ネット上のさまざまな場所にクチコミがあります。そこでのコミュニケーションのおこなわれ方は多様です。口頭でのクチコミのようなコメントだけでなく、星の数や点数をつける、画像などで補足するなど、さまざまな形で商品やサービスの情報交換がおこなわれています。

こうして、今ではネット・クチコミが、マスメディアをもしのぐ影響力を持つようになりました。

その理由は、まず時間と空間の制限がないことです。情報の発信者と受信者が、同じ時間に同じ場所で情報交換する必要がないどころか、情報は速いスピードで世界中に公開、共有されて、24時間受発信できます。

伝達手段も、スマホやPC、サイトやSNSと多様です。その表現においても、文字だけでなく写真や動画も活用して、内容を豊かに伝えることが可能です。さらに、その内容はデジタル化されてネット上に残るため、発信後も長く見ることができます。

必ずしも信用できない「匿名の第三者」

また、ネット・クチコミは、受発信の匿名性が強い点も特徴です。これにはメリットとデメリットがあります。

リアルなクチコミは、基本的には知り合い同士のあいだでおこなわれますが、ネットでは見ず知らずの人のあいだで情報交換がおこなわれます。

現実社会における地位や立場とは関係なく、対人関係による圧力もなく、自由に交流できるというメリットがあります。

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