マイクロソフトがASUSと共同開発した「ROG XBOX ALLY」が10月16日発売。SteamなどのゲームもXbox画面で一元管理できる

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ROG XBOX ALLY
マイクロソフトとASUSがタッグを組んだポータブルゲーミングPC「ROG XBOX ALLY」(筆者撮影)
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PCゲームを携帯機で遊ぶ――これまでマニア向けだった市場に、ゲーム業界の巨人が本腰を入れ始めた。

ASUSとMicrosoftが9月26日に発表した「ROG XBOX ALLY(アールオージー エックスボックス エイライ)」シリーズは、これまで「小さなPC」だったポータブルゲーミングPCを、家庭用ゲーム機のように使いやすくした。電源を入れればXboxの画面が立ち上がり、SteamやEpic Gamesのゲームも含めて一元管理できる。

ポータブルゲーム機市場では、任天堂が6月にNintendo Switch 2を4万9980円で発売し圧倒的なシェアを持つ。一方、ポータブルゲーミングPC(ハンドヘルドPCとも呼ばれる)市場は2022年のValve社「Steam Deck」以降、MSI、レノボ、ASUSなどが参入し急拡大している。価格帯も用途も異なる2つの市場が並存する中、MicrosoftがXboxブランドを掲げて参入した意味は大きい。

白色のスタンダードモデル「ROG XBOX ALLY」と黒色の上位モデルの「ROG XBOX ALLY X」
白色のスタンダードモデル「ROG XBOX ALLY」と黒色の上位モデルの「ROG XBOX ALLY X」を展開する(筆者撮影)

なぜ今、マイクロソフトが本気になったか

ASUSは2023年の初代ROG ALLY、2024年のROG ALLY Xと製品を投入してきた。しかし、これまでのWindowsポータブル機には共通の問題があった。キーボード・マウス前提のWindowsを小さな画面とゲームパッドで操作する煩雑さだ。ゲームを起動するまでに何度もメニューをたどり、設定画面と格闘する。PCゲーム初心者にはハードルが高すぎた。

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