マイクロソフトがASUSと共同開発した「ROG XBOX ALLY」が10月16日発売。SteamなどのゲームもXbox画面で一元管理できる

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今回、ASUSの3世代目となるROG XBOX ALLYにMicrosoftが深く関与したのは、サブスクリプションサービス「Xbox Game Pass」の利用者拡大戦略がある。据え置き機やPCに次ぐ「第3のデバイス」として、いつでもどこでもGame Passにアクセスできる環境を構築したい。そのためには、操作性の問題を根本的に解決する必要があった。

Xboxブランドが変える操作体験

アメリカMicrosoftでXboxシニアプロダクトマネージャーリードを務めるドミニク・ゴードン氏は「ボトムアップでゼロからハードウェアとソフトウェアを考え直した」と5年に及ぶ共同開発を振り返る。

まず「Xbox フルスクリーンエクスペリエンス」により、電源投入後にXboxコンソール風UIが即座に起動する。ゲームに不要なWindowsプロセスを停止して約2GBのメモリを削減。専用Xboxボタンから画面録画やチャットにワンタッチでアクセスでき、長押しすれば起動中のアプリを瞬時に切り替えられる。

Microsoftのドミニク・ゴードン氏
外部ストアとの統合について説明するMicrosoftのドミニク・ゴードン氏(筆者撮影)

さらにMicrosoftがこだわったのは外部ストアとの統合だ。「何千もあるストアのゲーム、Xboxコンソールで遊んでいるゲームもすぐにROG XBOX ALLYで保存して遊べる」(ゴードン氏)。Steam、Epic Games Store、GOG.comなど競合他社のゲームストアで購入したタイトルも、Xbox UIの中で一元管理できる。つまり、Steamで購入した『エルデンリング』も、Epic Gamesで無料配布された『GTA5』も、すべて同じ画面から起動できる。ゲームの起動自体は各ストアのランチャーを経由するが、ユーザーはXboxの画面だけ見ていればいい。

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