長野の"移住者限定"団地が素敵! カーシェア、コワーキング無料など移住の不安を払拭、その後の市内定住率も約9割 「ホシノマチ団地」

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「満員電車や人混みに疲れて、いつか地方に移住したいと思っていたところ、コロナを機にリモートで仕事ができるようになり、東京に住む意味を感じなくなりました。

ただ、パートナーは東京生まれで東京に職場があり、地方になじめるか不安。ここは移住者ばかりの団地で、適度な距離感を大事にしているのがいいなと思いました。決め手になったのは、カーシェアがあること!後に知り合いから車を譲り受けたので、結局利用はしていないのですが、車が使えるのはいい発想ですよね。

数週間こちらに来られないこともありますが、オフィス(コワーキングスペース)に顔を出せば牧原さんたちが常駐していて、人の入れ替わりやイベント情報もシェアしてくれます。

自分も、コーヒーの試飲会や焙煎の体験会を開催しました。直接反応や意見をもらえる場があるのはありがたいですね。焙煎した豆をオンラインで販売することにしたのですが、パッケージデザインはデザイナーをしている入居者さんにお願いしたんですよ」

コワーキングスペースで行ったコーヒー焙煎会の風景(写真提供/ホシノマチ団地)

新天地で夫妻とも新たな仕事に

団地の管理人を務める牧原さんは、妻の沙織(さおり)さんと、移住後に誕生した子どもの3人暮らし。佐久に来る前は長野県坂城町の工務店で働いており、「空室ばかりの団地を移住者で埋めていく」というコンセプトに惹かれて応募したのだそう。木工の仕事をしていた沙織さんとともにDIYで部屋を改装し、暮らしやすい環境を整えています。

出産後、沙織さんは不動産の仕事に携わりたいと考え、みんなのまちづくりの伊藤さんと相談しながら「ホシノマチ不動産」を立ち上げました。

「満室だけどここにぜひ住みたいという移住希望者も多くて。移住の相談にのったり、ほかの住まいを仲介できる仕事をしたいなと思ったのです。また、ホシノマチ団地を出て佐久市内に定住したい方の次の住まい探しもお手伝いしています」

団地内にどんな人が住んでいるかわかっているから、子どもの足音や夜泣きもお互い様でいられる、と牧原さん夫妻(写真撮影/五味貴志)
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