「応戦などできるものではない。逃げるのが精一杯だった」太平洋戦争の戦場で何があったのか?いま聞かないと戦争体験者いなくなる
そのとおりではないだろうか。さまざまな思いを抱えたまま死んでいく人を、美談のたぐいでくくることはできないのだから。
そして思うのは、もしも自分が同じ状況にいたとしたら、どうなっていただろうということだ。
自分は“立派に生き抜く”ことができたか?
本書には「戦場は人を狂わせる」という見出しがついた箇所もあるが、“日常”からかけ離れた環境下においては、少なからず常識的な感覚が麻痺してくるに違いない。そんななか、自分には“立派に生き抜く”ことなどできただろうか?
とてもそうは思えないし、だからこそ考え続けるべきだと感じる。いま、この時代に、自分たちはなにを考え、状況をどう判断すべきなのかを。
詰まるところ、重要なのはこの部分だ。否定するのは簡単だが、否定的な感情が行き過ぎると、危険な状況につながっていく可能性があるのだから。
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