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ライフ #商業施設で変わった街

「辻堂?藤沢・茅ヶ崎より地味だよね」→「大激変!」 観光客にも地元民にも愛される「テラスモール湘南」が魅力的なワケ

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  • 坪川 うた ショッピングセンター研究家・ライター
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「テラスモール湘南」最大の魅力は、湘南の街を施設に取り込んでいることだ。

まずは、テナント。

駅側から来る人を迎える入り口にあるTOASTY’Sは、葉山の会社が運営するカフェだ。

駅側からの施設の“顔”部分に地元のテナントがある(筆者撮影)

食物販店舗が集積する1階の「湘南マルシェ」にも、地元の店舗が出店している。

さらにフードコート「潮風キッチン」にも、SHONAN Grill Style、藤沢・鎌倉名物里のうどん、江の島しらす問屋 とびっちょがあり、地元色がしっかり表れている。

せっかくなので、江の島しらす問屋 とびっちょの釜揚げしらす丼をいただくことにした。

以前、湘南観光をしたときにしらす丼を食べたことを思い出した(筆者撮影)

商業施設のフードコートで、このような地元の食を楽しめるのはうれしい。

実は、地元テナントの出店は、施設を開発・運営するデベロッパーとテナントの双方に難しさがある。商業施設への出店に慣れているナショナルチェーンと違い、独特の統一運営や契約形態に戸惑うケースが多いからだ。

しかし、地元テナントは商業施設の個性を形作るうえで重要な存在だ。日本ショッピングセンター協会SC経営士会は、ナショナルチェーンばかりではよく見る顔ぶれが並んでしまうことを指摘し、テナント構成の魅力アップのために、地元テナントの積極的な導入を図るべきだと主張している。(一般社団法人日本ショッピングセンター協会SC経営士会著『SC経営士が語る 新・ショッピングセンター論』/繊研新聞社)

「テラスモール湘南」は、地元テナントが出店しているからこそ、“湘南らしい”商業施設になっている。

街を取り込み、街とつながる

「テラスモール湘南」を“湘南らしく”しているのは、テナントだけではない。

特筆すべきは、「湘南ヴィレッジ」。大部分の店舗が屋内にあるエンクローズドモールであるなかで、ここは屋外にあるオープンモールになっている。

大型商業施設にいながら、まるで街中をウィンドーショッピングしているような楽しさを味わえる空間だ。

街中の路地のよう(筆者撮影)
風が感じられて心地良い(筆者撮影)

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