「やせているから、高血圧は関係ない」は大間違い! 少食の人でも気をつけたい簡単な【減塩】のコツ
肉や魚に下味をつける必要があるときは、ハーブ、スパイス、少量の酢などで薄味に仕上げましょう。食べるときにタレ、しょうゆなどをつけるようにすれば減塩しやすく、味変も楽しめます。
少食さんにこそ響く「気持ちが動く料理」の作り方
少食さんにとっては「なかなか食べる気になれない」というのも、お悩みのひとつでしょう。でも、気が乗らないのに無理に料理をしたり食べたりしても、ストレスになってしまいます。そこで、私がご提案したいのは「気持ちが動く料理の作り方」です。
たとえば、にんにくをオリーブオイルで炒めたときや、こんがり焼きたてのトーストから漂う香ばしい香り――。そんな香りを嗅いで、思わず「なんだか食べたいな」と心が動いた経験はありませんか?
じつはこれ、"匂いが感情と行動を直接動かす"という行動科学的な現象のひとつです。人間の嗅覚は、視覚や聴覚よりも脳の感情や記憶をつかさどる領域(扁桃体・海馬)と密接につながっており、言葉にできない「なんとなく食べたい」を引き出す力があるとされています。
飲食チェーンのなかには、こうした「香りの力」を意図的に活用している例もあります。たとえばアメリカ発のシナモンロール専門店「Cinnabon」では、店頭で焼きたての香りが漏れるように設計されており、通りすがりの人が思わず立ち寄ってしまうような仕掛けがなされています。
香りだけでなく「五感で味わう」ことは、いわば"見えない食欲のスイッチ"。無理やり「食べなきゃ」と思うよりも、五感が自然と反応して「食べたい」と感じられる環境をつくることのほうが、はるかにやさしくて効果的です。
●香りを嗅ぐ:香りは食欲を左右するもっとも重要な要素といっても過言ではありません。よい香りがすると、食欲がなくとも「ひと口食べてみたい」と思えるものです。
たとえば、味噌汁やスープにだしをきかせると、湯気と一緒に立ちのぼる香りが食欲を刺激してくれます。玉ねぎやきのこ、ごぼうなど、香り高い野菜も具材にたっぷり入れるとさらに効果的です。
冷奴に刻んだしょうがやみょうがをのせたり、蒸し鶏にローズマリーを添えたりするのもおすすめ。大葉、ねぎ、パセリといった香味野菜、タイム、バジル、ミントなどのハーブの香りは、料理のアクセントになってくれます。さわやかな香りのレモンスライスを添えるのもよいでしょう。
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