【あんぱん最終回】「涙が止まらない」「とてもいいお話でした」と絶賛の声多数も…最後まで「ヒロインが好きになれない」人がいた根本理由
制作サイドは最終週目前の19日、番組ホームページに「のぶが『逆転しない正義』を見つけるまでの軌跡」という特集ページをアップ。逆転しない正義を見つけるまでの主なシーンとセリフが掲載され、今田美桜さんからの“ラストメッセージ”も添えられていました。
のぶは第1週で幼いころに引っ越してきた嵩と出会い、第3週で学校の教師を志し、第5週で女子師範学校に入学。第6週で「愛国の鑑」として新聞に掲載され、第8週で教師となって子どもたちに忠君愛国の精神を指導しました。
終戦を迎えた第13週では自責の念から教師を辞め、復員した嵩と再会したあと、新聞社に入社。第16週では代議士・薪鉄子(戸田恵子)と出会い、彼女の誘いに乗って上京し、第17週では追いかけてきた嵩と思いを伝え合い、ついに結ばれました。

2人は結婚し、のぶは第20週で代議士秘書の仕事を辞めて嵩を支えることを決意。第21週では「うちは何者にもなれんかった」と落胆するも、嵩の「そのままで最高だよ」という言葉に救われて、彼を支えて生きることの意味を再確認しました。
第24週では、のぶが“逆転しない正義”の象徴である「アンパンマン」の売り込みをはじめ、子どもへの読み聞かせをスタート。第25週では「アンパンマン」のミュージカルが開催され、最後の第26週ではアニメが放送開始されました。
子どものいなかったのぶと嵩にとって「アンパンマン」はわが子同然の存在に。のぶは「嵩さんはウチの『アンパンマン』や」と、自分にとってのヒーローを重ね合わせて見たところで物語は終了しました。
「あんぱん」は、のぶが“逆転しない正義”という人生のテーマと向き合い、嵩と「アンパンマン」に出会う物語だったのでしょう。
批判も覚悟したであろう脚色
制作サイドは、のぶが主人公の物語を作るうえで、「のぶと嵩が幼なじみだった」という思い切った脚色を決断。モデルのやなせたかしさんと小松暢さんは、実際には終戦後の新聞社で出会っていただけに、批判も出ることを覚悟した決断だったことがうかがえます。

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