《物理学でクレーンゲーム攻略》「学生が寝ない」授業で人気の教授はクレーンゲーム歴34年!ゲーセン通いの背景に心温まる"娘との思い出"

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「大学受験のための知識詰め込み型の授業だったので、理解する前にどんどん先に進んでしまう。それで物理がおもしろくなくなった時期がありました」

クレーンゲームに興じる小山さん(写真:筆者撮影)
クレーンゲームに興じる小山さん(写真:筆者撮影)

だからこそ、小山さんは学生や子どもたちに「物理学は生活で使える身近で楽しいもの」だと伝え続けようとしている。趣味のクレーンゲームを教材に使うのもその一心からだ。

物理はものすごく役に立つ、おもしろいもの

2025年7月、小山さんは気になるニュースを目にした。日本の高校生が「社会に出たら理科は必要ない」と答えた割合が45.9%とアメリカ・中国・韓国より多く、「将来役に立つと思う科目」で「物理」と答えた割合が14%と4カ国中最下位だったという*。
*出典:国立青少年教育振興機構「高校生の科学への意識と学習に関する調査報告書−日本・米国・中国・韓国の比較− 令和7年7月」

「子どものころからの遊びは物理や科学で説明できるし、物理を知っているだけでクレーンゲームで景品ゲットもしやすくなる。物理はものすごく役に立つおもしろいものなんだよということを、大学の研究室でやることにこだわらず、これからも伝え続けていきたいですね。クレーンゲームで何時間でも話せる物理学者って、おそらく僕しかいませんから」

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【写真を見る】獲得した景品は数えきれない。現在は物理のおもしろさを子どもたちに伝えている。
横山 瑠美 ライター・ブックライター

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よこやま るみ / Rumi Yokoyama

鹿児島県在住。印刷会社を経て、2017年にブックライターとして独立。ウェブメディアや雑誌ではビジネス、事業承継、地域、医療・健康、SDGsなどのテーマで執筆。

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