「大学受験のための知識詰め込み型の授業だったので、理解する前にどんどん先に進んでしまう。それで物理がおもしろくなくなった時期がありました」

だからこそ、小山さんは学生や子どもたちに「物理学は生活で使える身近で楽しいもの」だと伝え続けようとしている。趣味のクレーンゲームを教材に使うのもその一心からだ。
物理はものすごく役に立つ、おもしろいもの
2025年7月、小山さんは気になるニュースを目にした。日本の高校生が「社会に出たら理科は必要ない」と答えた割合が45.9%とアメリカ・中国・韓国より多く、「将来役に立つと思う科目」で「物理」と答えた割合が14%と4カ国中最下位だったという*。
*出典:国立青少年教育振興機構「高校生の科学への意識と学習に関する調査報告書−日本・米国・中国・韓国の比較− 令和7年7月」
「子どものころからの遊びは物理や科学で説明できるし、物理を知っているだけでクレーンゲームで景品ゲットもしやすくなる。物理はものすごく役に立つおもしろいものなんだよということを、大学の研究室でやることにこだわらず、これからも伝え続けていきたいですね。クレーンゲームで何時間でも話せる物理学者って、おそらく僕しかいませんから」

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