少年院で「食の大切さ」を講演するカフェ店主「包丁は使い方で料理の味を左右する。雑に扱うと自分や人を傷つける」母からの教え説く

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「カフェゴッコ」の店頭
「カフェゴッコ」の店頭では地元産の農産物などを販売(筆者撮影)

看板メニューは「野菜ランチ」である。プレートに十数種類の野菜が盛り付けられ、広野さんが考案した「野菜くずドレッシング」をかけて味わう。野菜ランチに肉または魚料理を1品足して注文するのが常連客の定番メニューである。おまかせカレー(スープ付き)や、各種ドリンク、「牧場ジェラート」などのデザートもある。米は富山県産コシヒカリに有機栽培の玄米を交ぜて炊いている。野菜はほとんどが農薬不使用の富山県産野菜で、味噌も自家製である。

ちなみに、「野菜くずドレッシング」は、無農薬野菜ならではの産物である。皮や芯、くきなど余った部分を使い、オーガニックの酢や油と合わせる。筆者も野菜ランチと肉料理(この日はハンバーグ)を食べてみた。野菜くずドレッシングは野菜の旨味が凝縮され、どの野菜にかけて食べてもしっくりと馴染む気がする。みそ汁は具だくさんで、豆腐も付いてお腹いっぱいになった。

人と人をつなぐカフェ「ここにくれば笑顔になれる」

正式名称が「コミュニティカフェ・カフェゴッコ」というだけあって、「カフェゴッコ」は人と人をつなぐ場でもある。来店した飲食店のスタッフから「この野菜、どこで作っているの?」と聞かれれば生産者を紹介し、地域の農業の活性化につなげている。店のキャッチフレーズは「ここにくれば笑顔になれる」。来店客の要望や悩みを聞いて「ここに行ってみれば?」と支援窓口などの情報を提供する。

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