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「そんなに叩くことなのか?」 "素人はSNSやるな"発言で炎上のチョコプラ・松尾駿さん騒動に見る、叩く人たちが気づいていない《4つの本質》

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  • 木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者
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そんなYouTube動画を「多くの人々に向けた放送で、大企業スポンサーのいるテレビと同じような厳しい基準で見る。同じような信頼性を求める」のは私たちにとっていいことなのか。

つまり、「しばしばヒューマンエラーが起こりうる」という前提のものであり、「成功している人だから」と責め立てていたら、徐々に成立しづらくなり、面白さが失われかねないということ。

今回の批判はYouTube動画をテレビ番組と同じ目線で見るようなニュアンスがあり、それは「自由や気楽さが失われる」という点でユーザー側にとっても歓迎すべきことではないように感じるのです。

YouTubeはテレビ以上に稼げるものになり、影響力も高まりつつあるものの、テレビと同じような基準で批判の対象にしていいものなのか。

たとえば「今回レベルの発言はテレビ番組なら批判の対象にするが、YouTube動画ならスルーしよう」などのコンセンサスを得なければ、今後も似たようなケースが起きるでしょう。

また、もしそんなコンセンサスが得られる社会になれば、テレビとYouTubeでチョコレートプラネットの異なる芸風が見られるなど、楽しみが増えるのかもしれません。

謝罪動画の最後に2人で頭を下げた(画像:チョコレートプラネット チャンネルより)

「日々の暮らし」を心穏やかなものにするために

私たちの生きる世界を穏やかで楽しいものにしていくためには、「今回のような個人によるミスをできるだけ大人数でとがめないような社会にしていきたい」ところ。

今回の松尾さんで言えば、「稲田さんや本人が誹謗中傷を受けていたなどの背景も踏まえてあげよう」という一定の寛容さを持つ人が増えれば、自分にとっても生きやすい社会になっていくでしょう。

さらに、日ごろから“批判”ではなく“問いかけ”、“怒り”ではなく“戸惑い”程度の言動にとどめることで、日々の暮らしは心穏やかなものになっていくものです。

私たちがそんな生きやすい社会を作っていくうえで、距離感が難しい存在になりつつあるのが、乱立するネットメディア。

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【個人を一方的に糾弾するような形で報じるメディア】

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