「そんなに叩くことなのか?」 "素人はSNSやるな"発言で炎上のチョコプラ・松尾駿さん騒動に見る、叩く人たちが気づいていない《4つの本質》

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ただ、今回は“ヤフコメで話題”というお墨付きを与えることで、ネガティブなコメントが広がるアシストのような存在になっていました。

ネット上は否定的なコメントほど書かれやすく、肯定的なものやどちらでもないものは書かれづらいだけに、悪意ばかりが集まり個人を過剰に糾弾しかねない機能に見えてしまいます。

「社会的関心の優先順位」に危うさ

それ以前に、メディアとしても、それを見た個人としても、もっと報じたほうがいいであろうニュースは多く、断罪されなければいけないレベルの犯罪や、命にかかわる事件・事故なども連日発生していることは間違いないでしょう。

エンタメ関連の記事やコメントは「数字が取れるから」「芸能人は叩きやすいから」などの理由から優先されやすいものの、社会的関心の優先順位としては誤った方向に進んでいることは否めないのです。

あらためて今回の騒動を振り返ると、「嫌悪感こそあっても、犯罪ではなく、誰かを直接的に傷つけるほどの失言ではない」ため、松尾さんから多少の謝罪と釈明さえあればすぐに収まることは少し考えれば誰にでもわかることでした。

もしあなたがそれに気づかなかったのだとしたら、「社会的関心の優先順位が誤った方向に進んでいる」という現状を受け入れているということでしょう。はたして自分はどうなのか……それを考えることが、今回の騒動における4つ目の学びなのです。

ここまで「プロがミスを犯すと、想像以上の批判を浴びる時代になった」「『一寸先は闇』のフラットな解釈」「YouTubeに対する認識と接し方の再確認」「社会的関心の優先順位が誤った方向に進んでいる」という4つの学びをあげてきました。

いずれも人生や仕事に反映できることだけに、松尾さんを批判するよりも自分のために生かしてみてはいかがでしょうか。

木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者

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きむら たかし / Takashi Kimura

テレビ、ドラマ、タレントを専門テーマに、メディア出演やコラム執筆を重ねるほか、取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーとしても活動。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

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