アニメでも実写でもいちばん大事なのはストーリーです--映画『ジョン・カーター』アンドリュー・スタントン監督
20世紀初頭、アメリカのエドガー・ライス・バローズが発表した『火星のプリンセス』。金鉱探しを生業としていた元南軍の騎兵大尉のジョン・カーターが、洞窟で幽体離脱し、時空を超えて火星(=バスルーム)にたどり着き、異星人と遭遇する物語。アドベンチャーあり、かつ恋の話もある、当時としては画期的なSF小説だ。映画『スター・ウォーズ』や『アバター』にもインスピレーションを与えた作品として知られている。
この物語を、「ウォルト・ディズニー生誕110周年記念作品」という冠を戴いて映画化した作品が『ジョン・カーター』だ。
ディズニーが総力を挙げて作り出した、このスペクタクル映画は2012年4月13日から、2Dおよび3Dで公開中。その監督には、『ファインディング・ニモ』や『ウォーリー』といったピクサーの大ヒットアニメ作品を手掛けたアンドリュー・スタントンが務めている。
ピクサーの主力メンバーでもある彼だが、今回初めて実写映画に挑戦した。そんな、スタントン監督に原作に対する想い、作品に対する意気込みを聞いた。
--『ジョン・カーター』は、超大型作品として日本では話題となっています。「ディズニー生誕110周年記念作品」という冠もついていますが、この作品の監督を担当した想いは。
10歳の頃に『火星のプリンセス』を読んで以来、ぜひ映画化したいなと考えていました。
ものすごいこの冒険話、見たことのない行ったことのない、そして地球ではありえない話を、小説を通して経験・体験ができました。すばらしいファンタジーの証しだと思うし、それが大好きだった理由です。