アニメでも実写でもいちばん大事なのはストーリーです--映画『ジョン・カーター』アンドリュー・スタントン監督

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 アニメと実写はまったく同じようなものです。フレームの中にどういう構成でショットを作るか、ストーリーの人間関係をどうするか、どんな美術にするか、そういう点は同じです。

でも、大きな違いは、体力的なこと。100日間ほぼ毎日立ちっぱなしでスタミナが要りました。アニメーション制作は銀行で働くようなもので、月曜日から金曜日の朝10時から夜6時まで、そしてほとんど座っているのに対し、いろんな制約のある中で撮影しなければならない。体力面での違いはあります。

もう1つの違いは、「瞬時の決断」です。アニメーションは、すべてを計画し尽くします。瞬時に素早く決断することは、アニメーションではなかった。「アニメーターにとって、瞬時に全部決めるのはフラストレーションにならない?」と言われましたが、オフがないというか、つねにオンの状態に、逆に私は興奮しました。

--CGを極力抑えたというふうに聞いていますが、その理由を教えてください。

私は、映画全体を信じられる世界、信じられるものにしたかった。だから、実際にそういう場に行くっていうことを大事にしました。見ている観客も、なんかそこにいるような気持ちにしたかった。
 
 緑のスクリーンの前で演技をして、あとで全部CGを入れ込む手法もありますが、非常に人工的に見えてしまい、観客にもそれが伝わります。なんか冷たい感じになる。
 
 だから砂漠に行き、役者に竹馬に乗ってもらって、実際に目と目を合わせて演技することを大事にしました。それは編集段階でも役立ちました。


©2011 Disney. JOHN CARTER(™) ERB, Inc.

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