自分が慢性咳嗽や咳過敏症なのか、医療機関を受診すべきか迷っている人は以下のセルフチェックリストで確認できる。
「セルフチェック」してみよう
以下の項目の1つめに当てはまる場合や、1つめの項目を除いて3つ以上当てはまる場合は、慢性咳嗽や咳過敏症の可能性がある。早めの受診を検討したほうがいいそうだ(※外部配信先ではリストを閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。

2025年に改訂された「咳嗽・喀痰の診療ガイドライン第2版2025」でも、これまで“原因不明の咳”とされてきた咳症状に対し、咳過敏症という病態が明確に記載され、その重要性が明記された。
なぜ、わずかな刺激で咳が出やすくなるのか。咳過敏症とは、「気道の知覚過敏」なのだという。
「気道の表面には刺激を感じ取る神経の知覚部分が分布していますが、咳過敏症の人はそうでない人に比べて、その数や分岐が多いことが報告されています。脳幹の咳反射を抑える神経回路も弱くなっており、末梢から脳まで“咳の神経ネットワーク”全体が過敏に傾いている状態です」(松本医師)