江戸時代に御法度だったのはよく聞くけれど… 昔の日本で「肉食」が《1200年もの間》禁止されていた"実は合理的な理由"
まさかの「お肉禁止令」が発令!
日本に牛肉を食べる文化が伝わった時期には諸説ありますが、4世紀末から5世紀頃(古墳時代)だとする説が有力です。この頃、朝鮮半島からの渡来人が牛を日本に連れてきた際、牛肉を食べる習慣も持ち込んだと考えられています。
その後、牛は農耕や運搬などのための労働力として、また乳や皮を利用するための家畜として、日本全国で広く飼われるようになりました。
特に飛鳥時代や奈良時代には、牛の利用が広まります。実際、牛乳を固めて作った「蘇(そ)」(現代のチーズのようなもの)や、天皇の靴の材料となる牛の皮が、現在の兵庫県北部にあたる但馬国から朝廷へ納められていた記録も残っています。このように、牛は庶民にとっても貴族にとっても、身近な存在になっていったのです。
しかし、不思議なことに、この頃から牛肉を「食べる」文化は次第に薄れていきました。一体なぜでしょうか? その大きな理由は、仏教の影響によるものです。



















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