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新モデルは256GBからになったiPhone「128GBでは足りない」は本当か? 容量がいっぱいでも「案外使える」カラクリ

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  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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使い始めて半年ほど経った頃から「ストレージがいっぱいです」という警告が頻繁に出るようになった。写真を撮ろうとしてもカメラが起動せず、iOSアップデートも「容量不足」で実行できないことが数回あった。案外使えてしまうとはいえ、快適とは程遠い。

厄介なのがボイスメモだ。iCloudで同期はされるものの、写真のような最適化機能はない。録音データは端末にも残り続け、削除しても「最近削除した項目」に30日間保存される仕様のため、思った以上に容量を占有する。長時間の会議録音などを頻繁に行う人は要注意だ。

大作ゲームについても、常時インストールしておけるのはせいぜい1~2本が限界だ。複数のゲームを切り替えて遊ぶスタイルの人には、128GBは明らかに不足する。

Appleの巧妙な価格戦略

128GBが売れ筋になっている理由は単純だ。消費者にとって最も安く、かろうじて足りそうな容量だからだ。だがAppleにとって、この「かろうじて」という部分が重要な収益源となっている。

iPhone 16の価格を見てみよう。128GBモデルが12万4800円なのに対し、256GBは13万9800円、512GBは16万9800円だ。容量が倍になるたびに1万5000円から3万円もの価格差が設定されている(iPhone 17シリーズ発表前時点の価格)。しかしNANDフラッシュメモリの原価はそこまで高くない。2023年にはNAND価格が3割以上下落したという分析もあるくらいだ。上位容量モデルの利益率はかなり高いはずだ。

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