新モデルは256GBからになったiPhone「128GBでは足りない」は本当か? 容量がいっぱいでも「案外使える」カラクリ

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2つ目は、iCloud写真の「iPhoneのストレージを最適化」だ。この設定をオンにすると、フル解像度の写真や動画はiCloudに保管され、iPhone本体には軽量なサムネイル画像だけが残る。閲覧や編集の際に必要なオリジナルデータをその都度取得する仕組みで、iCloud側に十分な容量があれば、写真が端末を圧迫することはほとんどない。

スクリーンショット
iCloud写真の「iPhoneのストレージを最適化」をオンにするとクラウドにアップロードした写真は容量が圧縮されるため、写真撮影を繰り返してもストレージが圧迫されなくなる(筆者によるスクリーンショット)

iOSアップデートの際も、空き容量が不足していれば一時的にアプリを取り除いて必要な空間を確保し、更新後に自動で復元する。ユーザーの手を煩わせることなく、裏側で容量のやりくりを行っているのだ。

1年使って見えた現実と限界

筆者は128GBのiPhone 16を約1年使ってきた。データ通信の使い放題プランに加入していることもあり、容量を気にせずアプリをインストールしていった。気がつけばその数は約400本に達し、このうち約230本が「非使用のAppを取り除く」によって自動削除されていた。

仕組みとしては優れているものの、実際の使い勝手には課題もある。月に数回使う外食チェーンのクーポンアプリが削除されていることが多く、店頭で慌てて再ダウンロードする羽目になる。アプリの容量が大きければ、待ち時間も馬鹿にならない。

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