【9月12日正式発売、ベーシックグレードは269万9400円】航続距離295km達成、ホンダの新型「N-ONE e:」で軽乗用EVの未来を占う

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従来の充電方式と、ホンダチャージ(プラグインチャージシステム)の違い
従来の充電方式と、ホンダチャージ(プラグアンドチャージシステム)の違い(写真:本田技研工業)

さらにホンダでは、同じく、2025年9月12日より、EV向けの新たな充電ネットワークサービス「ホンダチャージ(Honda Charge)」の提供も開始した。BEVなどの充電インフラを手がける企業プラゴとの協業となる新サービスだ。

大きな特徴は、急速充電を可能とする「チャデモ(CHAdeMO)規格」に準拠したものとしては日本初となる「プラグアンドチャージシステム」を採用すること。BEVに充電プラグを差し込むと自動でユーザーを認証し、充電を開始するシステムだ。従来の認証用カードやスマートフォンによるユーザー認証、充電開始のボタン操作などが不要になることで、ユーザーの手間を省き、充電時間の短縮につながるという。

また、専用のスマートフォンアプリ「ホンダチャージ」の提供も開始。アプリで充電器の検索から予約、充電状態の管理や決済までを行うことを可能とする。これにより、充電までの不安やストレスを軽減。加えて、計画的な充電プランを立てられることや、決済までを一括管理できることで、BEVへの充電全体をシームレスに行うことができるという。

充電設備拡充を急ぐホンダ

ホンダチャージに対応した充電設備
ホンダチャージに対応した充電設備(写真:三木 宏章)

なお、ホンダチャージに対応した充電器は、現時点(2025年9月11日時点)で、ホンダ車ディーラー「ホンダカーズ」の全国52店舗に設置している。また、ホンダチャージの専用アプリを利用すれば、プラゴが設置している732基(2025年9月11日現在で急速充電器103基、普通充電器629基)の充電器でも充電が可能だという。

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ホンダでは、今後、ホンダチャージ対応充電器について、ホンダカーズの設置拠点を増やすとともに、全国の商業施設などへも設置数を拡大。買い物や食事の合間に効率的に充電ができるような環境作りも行う予定だ。さらに対応充電器の全体的な設置数を2030年までに数千口規模へ拡大することを目指すほか、現在はN-ONE e:のみである対応車種の拡充なども図っていくという。

このように、車両だけでなく、独自の充電インフラ整備も手がけることで、BEVなど電動車の国内普及を目指すホンダ。今後、こうした取り組みが、同社BEV販売数の底上げにつながるのか。また、国内市場にどのような影響を与えるのかが興味深い。

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平塚 直樹 ライター&エディター

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ひらつか なおき / Naoki Hiratsuka

1965年、福岡県生まれ。福岡大学法学部卒業。自動車系出版社3社を渡り歩き、バイク、自動車、バス釣りなどの専門雑誌やウェブメディアの編集者を経てフリーランスに。生粋の文系ながら、近年は自動運転や自動車部品、ITなど、テクノロジー分野の取材・執筆にも挑戦。ほかにも、キャンピングカーや福祉車両など、4輪・2輪の幅広い分野の記事を手掛ける。知らない事も「聞けば分かる」の精神で、一般人目線の「分かりやすい文章」を信条に日々奮闘中。バイクと猫好き。

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