【9月12日正式発売、ベーシックグレードは269万9400円】航続距離295km達成、ホンダの新型「N-ONE e:」で軽乗用EVの未来を占う

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N-ONE e:のインテリア
N-ONE e:のインテリア(写真:三木 宏章)

インテリアでは、インストルメントパネル上部を薄さが感じられる造形とすることで、室内に広がり感を演出する。また、ステアリングを37mmドライバー側に近づけたことで、ペダル類やステアリングの操作がしやすい自然な運転姿勢を実現する。

シート形状は、座面の高さを抑えることで乗り降りがしやすく、着座時のホールド性も考慮していることが特徴。素材には、複雑な色合いで汚れが目立ちにくいファブリックを採用する。ヘッドレストは高さ調整が不要なロングタイプとすることで、大人から子供まで親子で使える仕様となっている。

セカンドシートをすべて倒した状態の荷室
セカンドシートをすべて倒した状態の荷室(写真:三木 宏章)

ほかにも、インストルメントパネルのワイドトレー、ロングコンソールやドアロングポケットなどを備えることで、シンプルな内装ながら収納性や使い勝手にも配慮する。さらにセカンドシートは、背もたれを前に倒し荷室を拡大できるダイブダウン機構や、座面をはね上げて背の高い荷物も積載できるチップアップ機構などを採用。ガソリン車と同じ機能を持たせることで、高い利便性や積載性の良さを継承する。

なお、N-ONE e:の室内サイズは、長さ2010~2040mm×幅1300mm×高さ1170mm。ガソリン車のN-ONEが長さ2050mm×幅1300mm×高さ1195mmだから、長さと高さはガソリン車のほうが勝る。また、ライバル車サクラの室内サイズは、長さ2115mm×幅1340mm×高さ1270mm。数値的には、N-ONE e:のほうが若干だが狭い。

走行性能とパワートレイン

フロントフード内に収められたeAxle
フロントフード内に収められたeAxle(写真:三木 宏章)

パワートレインは、フロントフード下のコンパクトな空間(ガソリン車でいうエンジンルーム内)に、モーター、減速機(ギア)、インバーターを一体化した小型のeAxle(イーアクスル)を搭載。最高出力は47kW(64PS)、最大トルクは162N・m(16.5kgf-m)を発揮する。なお、兄弟車のN-VAN e:も、e:L4やe:FUNの場合、スペックは同等だ。

ホンダによれば、N-ONE e:は、発進や停止、交差点での右左折、駐車場での切り返しなど、街乗りで想定される運転シーンに合わせて走行性能をチューニング。EVならではの静かでスムーズな加速に加え、扱いやすく小まわりが利くハンドリングなどを実現。容量82.7Ahの走行用リチウムイオンバッテリーは、形状を低くして床下に配置。先述したガソリン車と同様の豊富なシートアレンジや、低重心化による高い走行安定性などに貢献するという。

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