【9月12日正式発売、ベーシックグレードは269万9400円】航続距離295km達成、ホンダの新型「N-ONE e:」で軽乗用EVの未来を占う

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ホンダ パワーサプライコネクターを使用することで、さまざまな家電機器が使用可能
ホンダ パワーサプライコネクターを使用することで、さまざまな家電機器が使用可能(写真:三木 宏章)

バッテリーへの充電方式は、これも先に述べたとおり、N-VAN e:と同様に、フロントグリルの充電口に充電コネクターを差し込むことで可能だ。充電時間は普通充電で約4.5時間(出力6kW以上の場合で、満充電までのおおよその時間)、急速充電で約30分(出力50kW以上で、充電量80%までのおおよその時間)。なお、先にも紹介したように、普通充電口は右ヘッドライト横に標準装備。左ヘッドライト側に配置される急速充電の充電口は、グレード別設定だ。

さらにN-ONE e:では、これもN-VAN e:と同様、外部給電機能も搭載する。アウトドアのレジャー用途や災害時などで、オプションの「ホンダ パワーサプライコネクター(Honda Power Supply Connector)」を使用すると、各種家電の電源としてクルマが機能する。ホンダ パワーサプライコネクターをフロントグリル右の普通充電用ポートに差し込むことで、AC100V/最大出力1500Wの外部給電が可能になり、ホットプレートや電気ケトルなどの家電をアウトドアや災害時に使うことができる。

まさに「走る蓄電池」。従来、より大型のBEVやPHEVなどでもこうした機能を持つが、軽EVでも同様の機能を実現している点は注目だ。たとえば、ユーザーがガソリン車から乗り換える際などに、このモデルの選ぶ決め手のひとつに十分なりうるといえるだろう。

先進運転支援システム ホンダセンシング

先進運転支援システムでは、独自の「ホンダセンシング」を標準装備する。広い水平画角のフロントワイドビューカメラと前後8つのソナーセンサーを駆使し、車両周囲の状況を把握し、多様な状況下で運転をアシストする。N-ONE e:では、ホンダ軽自動車として初の「トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)」を搭載し、高速道路などでの渋滞時、自車の走行車線をキープするようステアリング操作をアシスト。適切な車間距離を保ちつつ前車を追従し、渋滞時に前車が停まると自車も停止する「渋滞追従機能付きACC(アダプティブクルーズコントロール)」とのセットで、渋滞時におけるドライバーの負担を軽減する。

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