【9月12日正式発売、ベーシックグレードは269万9400円】航続距離295km達成、ホンダの新型「N-ONE e:」で軽乗用EVの未来を占う

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また、「衝突後ブレーキシステム」もN-VAN e:に続き採用。エアバッグシステムが衝突を検知して作動したとき、衝突後ブレーキシステムがブレーキをかけるとともに駆動⼒を抑制させ、二次衝突による被害を軽減する機能だ。加えて、N-ONE e:には、アクセルペダルの踏み間違いを検知すると加速を抑制する「急アクセル抑制機能」など、全14もの機能を採用。万一のときに備えた先進機能も満載だ。

グレード展開

e: Gグレードはナビレスとなる
e: Gグレードはナビレスとなる(写真:三木 宏章)

N-ONE e:のグレード展開は、ベーシックな「e: G」と上級グレード「e: L」の2タイプ。とくに興味深いのは、e: Gが「ナビなし」であることだ。現在のクルマでは、付いていることが「ほぼ当たり前」といえるナビゲーションのモニターを基本的に装備しない。ただし、スマートフォンと車体をブルートゥースで接続し、アプリ内の音楽などを車内で聞くことは可能。つまり「シンプルオーディオ」仕様なのだ。

ホンダの調査によれば、N-ONE e:のメインターゲットである40代や50代のユーザーには、「ナビは愛車に付いているが使ったことがない」といった人も一定数いるという。そのため、あえて標準では装備せず、欲しい人向けに8インチのディスプレーオーディオをオプション設定。また、このグレードでは、樹脂製ステアリングやカバー付き14インチ・スチールホイールを装備。フロントグリル左側の急速充電ポートもオプションで、標準装備は右側の普通充電ポートのみとなっている。

e: Lグレードは、ホンダコネクトナビを標準装備
e: Lグレードは、ホンダコネクトナビを標準装備(写真:三木 宏章)

一方、上級グレードのe: Lでは、9インチのホンダコネクトナビを標準装備。革巻きステアリングや14インチのアルミホイールなども採用する。フロントグリルの充電ポートも、普通充電用と急速充電用の両方を標準装備している。

価格と補助金

N-ONE e:の価格(税込み)は、冒頭でも述べたが、e: Gグレードが269万9400円、e: Lグレードが319万8800円だ。ベーシックでシンプル装備のe: Gは、e: Lより約50万円安くなっている。だが、ガソリン車のN-ONEの価格(税込み)は、173万4700円~217万3600円だから、やはりN-ONE e:のほうが高い印象だ。なお、ライバル車のサクラも、2グレード展開で、価格(税込み)はベースグレード「X」で259万9300円、上級グレード「G」で308万2200円。やはり、N-ONE e:のほうがやや高い設定だ。

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