年収150万円アップのはずが…「転職先で"死神"と呼ばれた男」40代コンサルが味わった衝撃の裏切り

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転職先の会社で成功するためには、現場の社員との関係づくりも重要です(写真: mits/PIXTA)
「転職には『適性』があり、それは仕事の『実力』とは無関係です」
そう語るのが、転職者2000人超を指導し、ミスマッチ退職率を44.0%から9.1%に劇的に改善させた“転職定着マイスター”、川野智己氏だ。川野氏がこのほど刊行した書籍『転職に向いてない人がそれでも転職に成功する思考法』では、「転職適性のない人」の特徴と、それでも転職に成功する方法を解説している。
本記事では、川野氏への相談内容から、「転職適性がない」がゆえに「スケープゴート」として利用されてしまった、あるコンサルタントの体験を紹介する。

「仕事が不調」そのときかかった転職の誘い

松本和也さん(仮名、40歳)は、人事コンサルティング業界で十数年にわたってキャリアを積んできた。

転職に向いてない人がそれでも転職に成功する思考法
『転職に向いてない人がそれでも転職に成功する思考法』(東洋経済新報社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

中堅規模のコンサルティング団体でシニアコンサルタントの肩書きを持ち、若いころから数多くのプロジェクトを成功に導いてきた実力者だ。

顧客企業の人事制度設計から労務改善まで幅広く手掛け、その功績は社内外で評価されてきた。

だが、40代半ばを迎えるころから、彼は社内での居場所を徐々に失っていく感覚に悩まされるようになった。

きっかけは、主要クライアントの経営陣交代だった。オーナー企業では先代から二代目、三代目への代替わりが進む。長く付き合いのあった経営者が退き、新しい経営陣が就任すると、「前社長の時代から付き合ってきた外部コンサルはもう不要だ」と判断されるケースが少なくない。

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