
諸外国に比べて長い日本の「勤続年数」
8月17日配信の本欄(「夏のインターン真っ盛り、そんな今こそ考えたい『就活は一斉』が象徴する日本型雇用の"大きすぎる弊害"」)で述べたように、日本の大学生の統一的スケジュールでの一斉就職活動は世界的に見て特殊なものだ。
こうした特殊なことが行われるのは、日本では「最初の就職先」が極めて重要な意味を持っているからだ。つまり、日本では転職率が極めて低く、同一企業での勤続年数が長いのだ。
世界各国との比較において、日本の勤続年数が長く、転職率が低いことは、いくつかの統計や調査によって確かめることができる。独立行政法人 労働政策研究・研修機構の『データブック国際労働比較2025』には、世界各国の性別・年齢階級別勤続年数が示されている。
「男女計」で見ると、ヨーロッパでは「10年程度」の国が多い。イギリスが9.4年、ドイツが10.1年、フランスは10.3年などだ。北欧諸国はこれよりやや短く、スウェーデンで8.0年、デンマークが7.0年、フィンランドは8.0%、ノルウェーが8.3年などとなっている。
ところが、アメリカは3.9年と非常に短い。そして、日本は12.4年と、アメリカとは対極的に非常に長い。なお、韓国は6.2年だ。
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