【ハイエース納期問題の救世主になるか】フィアット商用バン「デュカト」をベースにした家族向けキャンピングカー「ブルージュ」開発の背景

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オプション装備になる家庭用エアコン
オプション装備になる家庭用エアコン(筆者撮影)

さらに、オプションにも充実のアイテムを用意。なかでも、家庭用エアコンは、運転席の上に配置する設定で、ほかの家具類の位置を邪魔しないことと、冷気が前方から後方まで効率よく通る工夫も施している。

価格(税込み)は、車両本体で1474万円。スライドドア連動電動ステップ、大型ルーフベンチレーターMAXXFAN、マルチルーム内換気扇(MAXXFANドーム)などのオプションを装備した展示車の場合で、税込み1708万8500円となっている。

ライカ・エコビップ(ECOVIP) L2009

トイファクトリーが輸入販売するライカ製キャンピングカー「エコビップ」
トイファクトリーが輸入販売するライカ製キャンピングカー「エコビップ L2009」(筆者撮影)

ちなみに今回の展示会でトイファクトリーは、もう1台デュカト・ベースの新型キャンピングカーを展示した。こちらは、イタリア高級メーカーの「ライカ」が製作し、同社が輸入販売する「エコビップ(ECOVIP)L2009」だ。

このモデルは、デュカト・ベースながら、キャビン部を大きく架装した「キャブコン(キャブコンバージョン)」と呼ばれるタイプ。ボディサイズも、ベース車よりかなり大きくなるが、それでもこのモデルの全長は約6.6m(6590mm)。従来、ライカには、同系モデルの「エコビップL3009」というモデルがあるが、こちらは全長約7m(6990mm)だ。L2009のほうがボディが短いぶん、より幅広いユーザーが運転しやすい設定となっており、こちらもファミリー向けモデルになるという。

ただし、価格(税込み)は、車両本体で2365万円と、ブルージュの約1.6倍。エンジン停止時も家電などを使えるリチウムイオン式のサブバッテリーなどのオプションを備えた展示車の場合では、税込み2613万8310円となっている。

エコビップ L2009のインテリア
エコビップ L2009のインテリア(筆者撮影)

もちろん、そのぶん装備はかなりの充実ぶりだ。室内後方には、1970×820mmと1850×820mmという2つの常設ベッドがあり、大人2名の就寝が可能。室内中央には電動で上下するプルダウンベッドもあり、こちらは1860×850mmのサイズで大人1名が横になれる。さらに、短いボディながらこのモデルにもマルチルームがあり、シャワーも完備。キッチンには106Lの3ウェイ冷凍冷蔵庫、ガラス蓋付きシンク、3口バーナーコンロ、電子レンジなども装備する。なお、乗車定員は4名で、就寝人数は3名だ。

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