
ブルージュは、ハイエースのキャンピングカーで有名なトイファクトリーが手がけるデュカト・ベースの最新モデルだ。車名の由来は、ベルギー北西部の都市ブルージュ。運河が美しい「水の都」だ。中世の街並みが今も息づくこの街は、「屋根のない美術館」とも称され、世界遺産としても有名。トイファクトリーでは、この街を訪れたときのような「静かで美しく、心満たされる旅」を堪能できるモデルとして新作を開発。とくにファミリー層が充実したクルマ旅を楽しむための装備や機能を満載した。
ベース車となる「デュカト」の基本スペック
ベース車両は、全長5m超えの大柄な車体による広々とした室内や、高い走行安定性などに定評があるフィアットの商用バン、デュカト。同社が手がける従来のファミリー向けモデルでは、L2H2という全長5.4mボディを採用していたが、ブルージュでは、より全長の長い6mボディを使用。具体的なボディサイズは、全長5995mm×全幅2100mm×全高2525mm、室内高1880mmとなっている。

たとえば、同社が販売する同じファミリー向けモデルの「ジョイア(gioia)」の場合は、全長が5410mmと585mmほど短く、全幅や全高、車内高は同じ。また、ジョイアは乗車定員5名/就寝人数5名なのに対し、ブルージュは乗車定員5名/就寝人数4名だから、就寝できる人数は少ない。ただし、そのぶん、マルチルームを標準装備。前述のとおり、家族旅行を楽しめる高い利便性などを実現している。
搭載するエンジンは、総排気量2184cc・直列4気筒ディーゼルターボエンジンで、最高出力180HP(132kW)/3500rpmを発揮。8速ATのトランスミッションとのマッチングで余裕の走りを実現する。なお、8ナンバーのキャンピングカー登録車となる。
新作キャンピングカー「ブルージュ」の室内
そんなブルージュの室内へは、車体左側のスライドドアを開けたエントランスから入ることができる。入り口には、家族ぶんの靴を置けるスペースも設置。靴を脱いで一段上のフロアに上がると、家族5人がゆったりと過ごせるダイネット(リビング)が広がる。ファミリー向けに「やさしさ」と「清潔感」「使いやすさ」をテーマに開発したという室内は、彩度を抑えたシンプルな配色を採用。クッションや雑貨など、好みの小物などで自由にアレンジできる空間を演出していることがポイントだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら