【ハイエース納期問題の救世主になるか】フィアット商用バン「デュカト」をベースにした家族向けキャンピングカー「ブルージュ」開発の背景

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運転席&助手席は、180度回転させることが可能
運転席&助手席は、180度回転させることが可能(写真:トイファクトリー)

室内中央は、運転席と助手席を後ろに180度回転させ、3人がけセカンドシートとの間に脱着式のテーブルをセットすれば、大人5名がゆったりと座れるダイネットとなる。

また、家具類は、明るいホワイトナチュラルウッドの木目や白を基調とした配色を採用。明るく清潔感のある室内全体の印象に貢献する。さらに、ダイネットやキッチンの上部には収納家具も並び、さまざまな荷物を入れることが可能だ。

ちなみに各家具類は、角を丸くするなどで、子供の安全などにも考慮。材質には軽量な木材を使用することで、デュカトの走行性能や燃費に悪影響を与えることなく、車両本来の力強い走りをサポートする工夫も施されている。

利便性の高いマルチルームを装備

マルチルームには、標準で水を使わないトイレ「クレサナ」が装備される
マルチルームには、標準で水を使わないトイレ「クレサナ」が装備される(筆者撮影)

ダイネット後方には、このモデルの大きな特徴といえるマルチルームを設置する。ドアを開くと内部には、水を使わないトイレ「クレサナ」が標準装備されている。これは、本体内部にセットしたロール状のフィルムライナー(密閉式パック)が、使用毎に排泄物を自動密閉することで、いわゆる水洗を不要とするトイレだ。スイスを拠点とするクレサナ社が生産、トイファクトリーが日本の輸入代理店を務める商品となる。

高速道路での渋滞時などには、トイレは意外と大きな問題となるが、これがあれば心配無用。水を使わないことや、後処理が楽なことで、キャンピングカーへの装備はもちろん、災害地や介護の現場などでも活用可能なことでも注目を集めている。

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