部下育成の教科書 リクルートマネジメントソリューションズ・山田直人・木越智彰・本杉健著

 

マネジャーが「ものさし」を使うことによって、実現するのは以下の3つだ。まず、それぞれに合わせた仕事の割り当てができるようになり、それによって部下の仕事に対して良し悪しを正確に伝えられるようになる。その結果、タイミングの合った的確な支援ができるようになる。

そして、すべての部下が成長するということは、自分自身の仕事が楽になることを意味する。より大きな成果が出せるようになり、部下を管理するマネジャー自身の成長へとつながっていくのだ。

1章では、それぞれのステージにおける「期待される役割」と「陥りがちな状態」の洗い出し、2章では「抑える」と「伸ばす」を両輪としたトランジションの効果について主に紹介している。ステージ別に部下をトランジションさせるために具体的にどう関わればいいのかが3章で言及され、4章になると育成対象を一人ひとりからチーム(職場)全体に広げていく。

また、マネジャー自身もひとりのビジネスパーソンであることは間違いない。そこで、5章ではマネジャーが歩んでいくステージについても示している。部下を持つ管理職層もマネジャー(マネジメント)、ダイレクター(変革主導)、ビジネスオフィサー(事業変革)、コーポレートオフィサー(企業変革)の4つのステージがあり、それぞれ求められる資質や役割は違ってくる。また、スペシャリストとして部下を持たない管理職層のエキスパート(専門家)、プロフェッショナル(第一人者)という道もある。

各ポイントはまとめられて図解されており、後半はストーリー形式で進むことなども本書を読みやすいものにしている。冒頭の悩みを持ったことのあるマネジャーだけでなく、これからマネジャーを志すビジネスマンにとっても“バイブル”になってくれるだろう。

(フリーライター:小島知之=東洋経済HRオンライン)

ダイヤモンド社 1500円

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